前期前半ダイジェスト&成績のつけ方(想像)

 財務諸表論3:本来は財務諸表論3と4に分けて実施されるべき科目であるところ、大人の事情でひとまとめにされてしまった科目。前半でインプット(本来の財務諸表論3に相当)をして、後半にアウトプット(本来の財務諸表論4に相当)という構成である。圧縮されたものをインプットしなければならず、必然的に要求される水準は高い。後半のアウトプットはグループワークなので知識の浅さが露呈する可能性は低いが、レポートも出される科目なのでレベルの高い知識の習得から免れることは叶わない。

 

 税務会計論4:予め決められた担当者が国税不服審判所の裁決事例を発表し、若干の質疑応答があるだけで比較的負担は軽い方である。しかし、裁決事例自体を読み込む作業に手間取る。私の読解力の問題であろうが、3回読んでも状況がクリアに見えてこなかった事例があった。先生は公認会計士。この前の発表日の授業前に、事前に私の発表レジュメを読んだ先生から、私が着任してから今までの数年で最も枚数は少ないが中身はかなり良い(大意要約)、というお褒めの言葉を戴いた。量よりも質を重視する私好みの先生であったようで、これからも安心して授業を受け続けられる。

 

 企業法3:金融商品取引法を取り扱う科目。先生は金融庁のキャリア官僚。インプット中心の授業で、受けている時は何となく分かった気がするものの、授業の最後に短答式の過去問が出題され、それを解く時に悩んだり間違ったりするくらい消化できていない。この科目もレポートが出されるので、早いうちに復習に取り掛かる必要がある。

 

 税務会計論3:所得税法を学ぶ科目。一昨日、小テストが行われた。最初の小テストということで、税法能力検定3級からの出題であったが、制限時間がかなり短かったため、空白が多い状態で提出した。この後何回か行われる小テスト若しくは期末テストでは回を追うごとにより上位の級が出題されていくため、本来は一番最初の簡単な回で得点しておくべきだった。消化率は財務諸表論3や企業法3よりも断然高いものの、それらより圧倒的に成績や単位を心配しなければならない科目となった。

 

 監査基準論:会計基準や監査基準委員会報告書の理解を目標とする科目である。会計士受験生は全員が受けるべき科目であろう。先生は公認会計士。当日発表する担当者と補足説明を行う先生以外は、基本的に喋ることはない。数回先生から質問が飛ばされたり、グループワークを行うことがあるくらいで、授業自体の負担は少ないが、それ以外にレポート発表が2度用意されており、総合的な負担度は標準。レポート課題は、ある事例が出題され、それに関する問題点や改善点を挙げる形式である。この事例は、やや長文であるため、読解力が必要となる。公認会計士試験論文式にも事例問題が出題されるが、それよりも事例内容や求められる解答は実務寄りである。

 監査基準委員会報告書の発表は一人ひとり異なる部分を担当するので、難易度がそれぞれで異なり、特に受講者が多いこの科目において評価を付ける際にどのようにしているのだろうかと思っていたが、恐らく統一問題が使用されるレポート課題で、おおよその相対的な評価つまり順位を付けているのだろうと推測できる(評価対象者が多い公務員においても統一試験によって全体における順位をつけることが多い。その究極系が旧海軍におけるハンモックナンバーだと思う)。それに普段の発言量を足していく感じか?

 ある先生によると、大学院が求める理想的な成績分布となるように若干の修正が加えられるとのことなので、シラバス通りの配点で成績が付けられるとは考えにくい。特に本科目のシラバスでは講義でのディスカッション40%となっているが、全く発言をしない者が0/40となるかと問われれば当人が落第してしまうので当然否である。仮にシラバス通りの配点で成績が付け加えられるとして20/40程度に"相対的な評価を鑑みて修正”されるはずである。ここで、シラバスの表記に着目すると見えてくる。なぜ40点ではなく、40%なのか。それは何点満点か分からない全評価点の中の、重みが40%であると解釈することもできる。そう考えたときの、小レポート20%、期末レポート40%。やはり、統一問題に重きを置いていると考えられるのである。統一問題が2回、中間と期末に出されるので、それぞれ小レポートと期末レポートを指すと考えられる。では、各受講者に割り当てられる監査基準委員会報告書の発表はどれに該当するのか? それを講義でのディスカッションの40%の内訳項目ということにしてしまえば、先ほどの修正理由にできるわけである。