(ほぼ)初学者の時間割

 新入生の皆さん、入学おめでとう! コロナ禍の中、オリエンテーションが恙なく終わったことで、これからの大学院生活が大体想像できるようになったのではないだろうか。顔合わせ会という名のオリエンテーションには個人的な都合で参加できなかったのだが、参加しなかった私ができることと言えば、ここでの情報発信なので、それで以って新入生の手助けをしたいと思う。またこの場において、準備設営、当日の進行やフィードバックに関わった方々へ感謝申し上げる。

 風の便りによれば、新入生が求めるものは去年の時間割の反省らしい。ということで、今回は時間割について書く。時間割や履修スケジュールは以下のリンクにあり、これに沿って、指定期間内にELMSで履修登録を行う。

www.econ.hokudai.ac.jp

 ここで、本大学における統一ポータルの紹介をする。本大学ではELMSという統一ポータルサイトを通して履修登録を実施する。ELMSでは履修登録の他にも、Home画面で適時重要な情報が載せられる。知りたい時にELMSがサーバー保守のために使えなかったりすることもあるので、常にここで情報を仕入れておいた方が良い。

 その情報関連で言うと、他にもGoogleメール機能が備わっている。わざわざELMSからログインするのが面倒な人は、自分のスマホに自動的に転送するように設定すると良いだろう(重要な情報はメールよりもELMSのHome画面に掲示されるので、忙しい新入生にとっては優先度が低い)。

 そして、学生が最も利用する機能と言えば、ELMSのGroup機能だろう。ここでは履修登録をした授業の一覧が表示され、そこから各授業の個別管理サイトのMoodleに飛ぶことができる。またそこからシラバスも確認できたはずである。

 しかし、それは履修登録が済んでからの話なので、履修登録前の段階では授業毎に個別にMoodleのURLを踏む必要がある。そのURLは上記リンクの【重要なお知らせ】欄のPDFファイルを見る必要がある。また、シラバスについても同様で、北大のシラバス検索サイトをググって、1つずつ確認していただきたい(ELMSのIDが分かっている人はELMSのWeb履修登録システムから同じシラバス検索サイトに到達できる)。

 以上が時間割・履修のシステム面の解説である。ここからは私が去年、実際に履修登録した授業の一覧を示すので履修登録の参考としてほしい。

月3:簿記Ⅰ、月4:統計学、月5:マクロ経済学

火3:会計職業倫理

水1:監査論Ⅰ

木1:原価計算論Ⅰ、木2:会計情報システム論

金2:英文会計(財務会計)、金3:財務諸表論Ⅰ

 このように1年前期は基礎科目が多く占める。課程修了要件は学生便覧の通り(全部で48単位必要。会計職業倫理と英文会計は各2単位(=各1科目)必修で、選択必修に関して財務会計分野から10単位、管理会計・監査分野から各6単位、税務会計・会計事例研究・法律・経済経営分野から各2単位、IT経営分野から4単位必要)であるが、むやみやたらに履修することは許されず、履修登録にCAP制が適用され、1年は30単位、2年は36単位が履修上限となっている。ということは1年で受講できる科目数の上限は15科目であるため、半期では7or8科目が妥当な水準となってくるのではないだろうか。基本的に何も予定の無かった私でも時間に追われたのでその反省から、特に前期に会計士・税理士試験等の資格試験を受ける予定の人は、全く授業が無い日を作って勉強時間を作ればよいと思う。私のように何も予定が無い人は、前期に8科目履修しておくとよいだろう。前にも書いたことだが、後期になると難しい科目が出てくるためである。

 以上を踏まえて標準的な履修モデルを以下に表す。

月3:簿記Ⅰ

火3:会計職業倫理

水1:監査論Ⅰ、水4:企業法Ⅰ

木2:管理会計論Ⅰ

金2:英文会計(財務会計)、金3:財務諸表論Ⅰ

 上記モデルに関してはあくまでも一例である。ここに各自の選択科目(経営学統計学、経済学等)を加えたり、資格勉強や予復習の為に一部登録せず敢えて休みの日を設けたりして編集するのが良いだろう。私は経営学を受講していないのだが、経営学は2人の先生がいらっしゃって、どちらかが厳しいとか厳しくないとかの話を誰かが言っていたような気がするので、詳しい話は経営学を実際に受講した先輩に直接聞くのが良いだろう。そんな勇気が無いよーと言う人は、実際に1回目を受講してみてから受講登録or解除をすると良いだろう。また、英文会計に関しては、監査分野のものが火4に開講されているし、管理会計分野のものが後期の木2に開講されているので、我こそは監査論マスターだ、などと思う人はそっちを受講した方が良いと思う。また、簿記に関して本当に初学者の場合は金1の方の簿記Ⅰを受講した方が良い。月3の方は現在の連結まで含む日商簿記検定2級を取得しているか近々取得する予定のレベルでないと厳しいからである。

 大学院の科目は1科目の重みが理工系学部の1科目に相当するので、英語が苦手な人とか本当に初学者の人は、7科目くらいでも良いと思う(特にコロナの影響により増えたであろう発表やレポートの多い科目は、重さ・辛さが理工系の実験科目に相当するので、徹夜する日があるかもしれないと覚悟しておく必要がある)。一方で、実際に受講している内に、徐々に重たくなる可能性も踏まえて、数科目切り捨てる思いで、8、9と多くの科目を受講しても色々知ることができて面白いと思う(対面形式で尚且つ数多く受講する学部なら紛れ込んで履修登録していない授業でも聞くことができるが、オンライン且つ少数精鋭の大学院ではそうはいかない)。

 以上が、私が考える時間割の組み方となる。新入生にとってできるだけ有益な情報となるように心掛けたがどうだっただろうか。引っ越し作業が忙しい新入生に長い文章を読ませて若干申し訳なく思うものの、短くとも半期一杯に影響する手続きなので本記事を踏まえてよく吟味してもらいたいという思いもある。これからよろしく!