この科目は2重の意味で気構えていた科目だった。
1つ目の意味では、まず英語が苦手であるということ。2つ目の意味では、ある人が先生にクセがあると言っていたのを聞いてしまったこと。
英文会計は会計職業倫理と同様にそれ自体で必修の科目である。会計職業倫理と違うのは、この英文会計は通常2種類開講されており、嫌だと思えば違う方を履修すれば良いことである。結論から言えば先ほどの2つの心配は杞憂に終わった。
まず1つ目の英語が苦手という点に関して、この科目では英語の課題が出されるが、英文量としては滅茶苦茶多いというわけではない。2つ目の先生がどんな人かという点に関しては普通の先生で安心した。
ただ、一難去ってまた一難というわけではないが、この英文会計、英文に重点が置かれているのではなくて、会計の思考に重点が置かれてある科目のようでそこが結構重たいと思う。1人2つのトピックを選び、授業中になされるほかの人との議論と自分の意見をそれぞれのトピックでレポートにまとめなければならない。
具体的にすることはこうだ。まず、1週間で2トピックずつ進める。それぞれのトピックについて自分が担当していなくても和訳をする。担当者は和訳したトピックを深く調べる。その調査をもとに授業中に他の人に話題(論点)を振って知見を得る。それをもとにレポートを書くというものだ。
以上のことからわかる通り、本科目において英語の理解は序の口で、単にスタート地点に立ったに過ぎないということだ。そこからその内容を含む周辺分野を調べる作業が始まるということである。つまりは英文会計という名の財務会計であるというわけだ。まぁ、私はそちらの方がありがたい。単に英語を学ぶだけではなく、会計知識やほかの人の考え方にも触れられる一石二鳥、三鳥だからだ。