これまでの講義内容

 今週月曜日に簿記1の講義があった。ほかの授業でも同様だが、初回なので先生の自己紹介とガイダンスが中心となり、実際の学問はさわり程度だったように思う。

 そこで、今後の進路と自己紹介のメールでの提出があり、私は個別塾講師の経験から、「この大学でTAをしたい」と記述したら、先生から「大学に残るつもりなんだね」との旨の返信をいただいた。理系出身ならわかると思うが、TA(ティーチングアシスタント)というのは各授業で先生のサポートをする先輩学生のことである。私の通っていた学校では、当該授業を良い成績で修めた修士課程の学生が選ばれていた。そういうこともあって、来年2年生になってTAをしたいという意味で述べたのだが、上手く伝わらなかったようだった(文字で人に伝えるのは難しい)。あとで確認をしないといけないが、もしかしたら会計大学院のTAは博士課程の学生がするのかもしれない。

 

 火曜日には会計職業倫理。この講義はどの会計大学院でも必修の講義であると思う。実際ここ北海道大学でも必須の授業だ。この講義を担当するのは、北海道や会計業界では有名な(申し訳ないのだが私は知らなかった)吉見先生だ。吉見先生は会計、特に監査論の方の専門家で、数々の本を上梓されているすごい(語彙力・・・)先生のようだ。とにかく話が上手い。人柄の良さもあり、学内では理事兼副学長、学外で数々の役職(委員や社外取締役)に就いておられるのも納得だ。この授業は単に会計倫理を教えるのでなくて、発表やその後の議論に重きが置かれているようである。来週にある事例について2分以内のスピーチをしろとの課題が出たが、そこでの伝達力も評価されるとのことだ。口下手な私からすれば少々厳しい・・・。でもコロナで対面授業が制限されている中、喋る機会を与えてくれたことに感謝している。頑張らねば。

 

 本日水曜日は監査論1。先生は先ほど紹介した吉見先生のゼミ出身の先生(おそらく)。それもあってか、この先生も話すのが上手だったように思う。そして、筆記試験よりも議論を重視しているところも吉見先生そっくりだった。

 普通○○論1という授業(つまり監査論や財務諸表論の入門講座)においては先生が板書をしていく知識インプットが中心の授業となる。だが、この大学は少人数なので、インプットは手短に、アウトレットを重点的にやるのがこの大学の特徴だ。インプットに重きを置かないのは、会計士志望の人がかなり多く(社会人を除くと9割以上)、5月の短答を控えている学生が多い(短答は受かって論文を控えている学生は数名いる)ことが原因だろう(レベル高っ!)。インプットは既に終えているので、これ以上教えても彼らにとって時間の無駄というのもあるし、そんなの本を読めばいいじゃんというのもあるし、ダブルスクール(予備校)と同じじゃんというのもあるからだと思う。

 そこそこインプット回を用意して初学生にも配慮はしてくれているが、アウトプットができるようになるにはかなり深くその範囲の知識を理解していなければならない。また、コミュ障でかつ初学者である私は相当苦労することになるだろう。しかしせっかく少人数制の大学院に入学できたのだから、そこでの機能を十分に堪能しようと思う。